冒頭から刺激的なシーンが始まる「恋が満ちたら」。
BL好きの中でも、特にトガった要素が多めの「恋が満ちたら」のネタバレが気になる方も多いかもしれません。
今回はBL漫画「恋が満ちたら」のネタバレと、作品の魅力にまで迫っていきたいと思います!
「恋が満ちたら」のネタバレ
“落ちてきたパンツ”が縁で付き合い始めた伊勢と菱本は、ゲイと元ノンケのカップル。
一時期、心がすれ違ってしまうものの、今は甘い同棲生活を送っていました。
しかし、順風満帆に思える日々に、少しずつ不安の種が落ちていきます。
誤って伊勢にぶつかってしまった物腰穏やかな男性・白川と、伊勢は少しずつ距離を縮めていきます。
他の男性との時間を楽しむ伊勢に、何も言えない菱本。
一方の伊勢は、菱本の仕事の多忙さからなかなか二人でいられない寂しさを「負担になる」と表に出さず、菱本の都合を優先していたがーーー。
「…全然大丈夫じゃないくせに」
“大人”同士だからこそ、互いに「好き」なだけでは、ままならない。
二人の男の不器用な物語です!
作品の魅力と推しポイント
仕事と恋愛のバランスのとり方・言葉にして相手に伝えることの難しさを、一つのカップルを通してこの作品は表現しています。
二人とも周りに優しく相手を思いやる性格で、かつ年齢差があることから、自身の「二人で過ごす時間がほしい」という気持ちよりも相手の都合や仕事を優先し、自分が負担にならないようにといつも考えて動いています。
それでいて、互いに「気遣われている」と気づいています。
優しさ故に不器用な大人二人の恋愛模様は、一度成就してからも、その道には予想外の苦難があります。
思いやるからこそ小さな誤解が積み重なり、気持ちがすれ違ってしまう二人の心理描写に胸がぎゅっと締め付けられてしまいます。
また、線の少ないシンプルな絵柄に対して、エロシーンはなかなか濃厚です。
特に、攻めでイケオジの菱本は、伊勢を言葉でも体でもとろとろに甘やかします。シーンの回数自体は多くありませんが、若い伊勢の方が根を上げてしまうほどの熱量の愛が、毎回これでもかと伝わってきます。
ただ、基本的には癖がなく過度な演出もない絵柄の為、エロシーンがエグ過ぎるのは苦手な方も問題ないでしょう。
また、全体的にすっきりしたコマ割りのため、スイスイ読み進められます。
登場人物がぽつぽつと短い言葉で独白をしており、彼らの心の動きが読者にスッと伝わる構成になっています。
「自分の身勝手な気持ちが相手の負担になるのは嫌」と思いながら恋愛をしたことがある人は多いのでは?
関係を大切にしたいが故に言いたいことを無意識に胸の内に押し込めてしまうこのゲイカップルに共感しつつ、もどかしさを感じながら、二人の気持ちの揺れを見守りたいと思ってしまうのではないでしょうか?
まとめ:「恋が満ちたら」はこんな人におすすめ!
- ストーリー重視、でもエロもちゃんと見たい方
- キャラに自己投影して物語を楽しみたい
- 大人のBLを読みたい方
少しでも気になった人は、読んでみてはいかがでしょうか?